フタバアオイ

フタバアオイ節

学名 : Asarum  caulescens

花期 : 4月~5月

分布 : 日本(本州・四国・中国)・中国

染色体: 2n=26(Sugawara 1981)



 根茎は水平に伸びる。節間は3~6cm。 

 葉はふつう二枚、膜状、冬に落葉。葉形は円形から広い卯形、長さ5~10cm、幅5~10cm、基部は深いハート形、突然に先端が尖る。淡緑色~緑色、葉模様はふつう無地、両面におおまかに軟毛あり。葉柄の長さ10~15cm、まばらに多細胞の毛有り。

 花は青白い暗紫色から桃色、単一花、腋生。花梗は長さ約1.5~3mm。萼裂片は基部で結合、下半分は疑似萼筒を形つくっている、上半分は反っている、疑似萼筒は直径約10cm、軸から遠ざかって疎らに多細胞の毛状体におおわれる。雄蕊はふつう12、まれに二三は発育不全、二つの輪に、花糸は葯より長い、長さ約2.5mm。葯は外向き、長さ約1.5mm、接合した先端は葯を超えて伸び、舌状、子房は下位、房室6。花柱は蕊柱の中に合着、先端には六つの割れ目。柱頭は頂点に。


自生地